君がいるから大丈夫

中村文則さんの本と邦ロックが好きなジャニオタです

A.B.C-Zのファンとして見る、back numberの東京ドーム

 

東京ドームは、大きい。

 

漠然とそう思ったのは、back number dome tour 2018 "stay with you"の東京ドーム公演2日目に入ったその日、1曲目、じわじわと反響するボーカル清水依与吏さんの声を聞いた時でした。

 

実は私は邦楽ロックがとても好きで(突然の告白)MONOEYESだとかgo!go!vanillasだとかTHE BOYS&GIRLSだとか割かし色々と好きで、その中でもback numberはとりわけ大好きで、ファンクラブに入って5年目になります。インディーズ時代から応援してる!とかそういった方々もいらっしゃる中で全然長いファンというわけではありませんが、それでもごく個人的に、back numberの曲で乗り越えられた時間が、壁が沢山あります。

 

 

東京ドームのアリーナ席で、すこしだけ姿が肉眼で見える状態で依与吏さんの声がドームに響いて体の中に流れて、その瞬間心が震えて涙が出ました。

 

東京ドームは、大きい。

 

辛いこともしんどいこともあったし、それは無かったことにはならないけれど、ここに立ってそうやって辛かったね、って言える今は幸せだなと思います。

 

アンコールのMC、そう言った依与吏さんも、大きい。

 

私が今、A.B.C-Zのことでなくback numberのことをこのブログに書いたかというと、back numberのライブを聞きながら、ふ、とA.B.C-Zのことを考える瞬間があったからです。

 

これはライブに集中していなかったとかそういった類のものではなくて、A.B.C-Zのことを「東京ドームに立つことを目指すいちアーティスト」として見る私の視点で、ああ、東京ドームってなんて大きいんだろう、と改めて感じて、肌がぴりぴりするほど感じたその大きさにいつかきっと立つA.B.C-Zのことを、ふいに考えてしまったわけです。

 

私はジャニオタとして、どこか東京ドームについての感覚が麻痺している自覚はあって。

大きい会場であることは分かっているし、そこに立てることがどれだけ意味のあることなのかも分かっているつもりではありますが、それでもどこかで「いつか来る未来」というイメージでいたことは確かです。東京ドームに立てることは、いつか来る未来。そう遠くない未来。

 

A.B.C-Zは『東京ドームでライブをしたい』と言います。私の担当でもある戸塚さんは、「いつか叶える約束。遅くなってごめんね、って思ってる」と言います。橋本くんも「いつか水道橋駅A.B.C-Zのペンライト持ってる人で埋める」と言います。私たちファンも、ほとんどの人が、一刻も早くそうなることを祈っていると思います。

 

『東京ドームでライブをする』ということは、ジャニーズのアイドルであるということに付随して、ある種必然性のあるものだと思います。

いずれは東京ドームで、という感覚はジャニーズタレントもそのファンも恐らく持ち合わせているもので、例に漏れず私もまたその気持ちでいながら、その「いずれ」がなかなか来ないことに地団駄を踏んでしまったりもして。

 

でも、東京ドームでライブをする、ということは、決して必然的に訪れるものではない、という気持ちもまたバンドを応援するファンとして持ち合わせていて、事実依与吏さんも「まさかこんな日が来るなんて思っていなかった」というニュアンスのMCをしていました。まさかこの場所で出来るなんて、と思うほどの場所、という当たり前の事実。私はどこかでジャニーズをバンドとは完全に別物として考えていたようです。というより、同じものとして考えたことは前からそんなに無かったけれど改めて感じさせられたというか、ジャニーズもアーティストでバンドもアーティストで、そういう気持ちを忘れかけていて、思い出したような、そんな気がします。

 

あまりにも広い東京ドームを肌で感じて、その反響の仕方だとか座席からの景色だとか、ジャニーズのコンサートを経験している私は圧倒的に知っているものなのに、大好きなback numberというバンドの東京ドーム公演を見て、あまりの特別感に立ち竦むほどで、涙が出るほどで、なんて大きな場所で、なんて沢山の人数を集めて、なんて素敵な声を、ギターを、ベースを、ドラムを、響かせているんだろう、と思いました。

 

ここに、私の大好きな彼らもまた立つ日が来る、と思ったら、信じられないほど心がぎゅっと苦しくなって、ここで声を響かせて、跳んで、跳ねて、踊って、笑っている、彼らの姿を見る日が来るかもしれない、きっと来る。「約束」だと言った戸塚さんの言葉を、わたしは100%信じている。確信めいたものを突然感じて、それってなんて幸せなことなんだ、と思いました。

 

東京ドームで歌うback numberは、私が今まで見たどのback numberよりも遠くて、私が見たどのback numberよりもただただ輝いていて。

「back numberの音楽を聴いたことを、絶対に後悔はさせない」その言葉を紡ぐ依与吏さんのことがどうしようもなく誇らしくて、弾ける笑顔で演奏して最後に何秒間もずっとずっとお辞儀をしてくれた、生の声で言葉を届けてくれた、和也さんのことがどうしようもなく眩しくて、いつでも誰よりも人を気遣える、柔らかい空気を纏いながら険しい顔でドラムを打ち鳴らす優しすぎるほど優しい寿さんのことがどうしようもなく愛しくて。

単純にサイズ感とか、キャパシティとか、そういったものとは一線を引いた「大きさ」を感じる東京ドームに、大切で仕方ない人が立つ。その事実とそうなる可能性に、どうしようもなく涙が溢れてしまう、そんな数時間なのでした。

 

これ以上長くするとただただback numberのライブが最高だっただけのブログになってしまうので(もうなってる気もする)、それはそれでどこかで書きます!!とにかく最高だったback numberの魅力も、それからこれからどんどん大きく大きくなるA.B.C-Zの魅力も、もっともっと沢山の人に伝わりますように、という願いと期待を込めて。